洋菓子・和菓子 常滑・半田 カレット洋菓子店

昭和初期創業、はじまりは1人の和菓子職人から。

カレット・かどやのはじまりは、戦前1人の和菓子職人がはじめた小さな菓子店でした。戦中〜戦後の食べ物が貴重な時代には、さつまいもを使ったお菓子をつくり、人々の心にささやかな喜びをもたらしました。その後、東京で洋菓子を学んだ先代が常滑市の大野駅前、半田市、そして常滑市矢田に地域に根ざした店舗を展開。洋菓子店を営みながら矢田川の河川敷を桜並木にするなど、地域の活動にも積極的に取り組み、洋菓子文化をこの地に根付かせていきました。「カレット」という店名は、当時、先代の修業先のお店とパリの老舗洋菓子店との交流に由来しています。また、カレットのシンボルマークになっている「糸車」には、お菓子を通して家族の愛や子供たちの夢を紡いでいきたいという思いが込められています。現在は4代目が、創業から続く思いを紡ぐため、日々努力を重ねています。

先代が根付かせたカレットの伝統菓子「ブッセ」

まだ洋菓子にあまり馴染みのない時代、誰もが気軽に食べられるようにと、先代が考案したのが「ブッセ」でした。包装紙をビリビリと破り、手に持って気軽に食べられる小さなケーキは、瞬く間に人々の馴染みの味となりました。ふんわりとした焼きたてのビスキュイ生地に、フレッシュバター100%のクリームをたっぷりとサンドしたシンプルで優しい味は、今では、知多半島で育った人々にとっての「故郷の味」となっています。また、気軽に手渡せる地域自慢のお菓子は「嬉しい手みやげ」としても多くの人々に喜ばれました。私たちは、変化の激しい時代の中でも、この味を守り続けることが一つの使命と思っています。

四代目の新たな試み「マカロン」

先代から培ってきた味を守りながら、私たちは新たな挑戦をはじめました。「マカロン」です。何度も試作を繰り返す中で最もこだわったのは、マカロン生地とクリームとの調和です。サクッとしたマカロン生地がクリームの水分を吸収することにより、それらに一体感が生まれ、マカロンならではの豊かな食感が生まれます。その食感をしっかりと楽しんでいただく為には、食べる前、5分から10分程度常温に戻してからお召し上がりいただくのが良いでしょう。彩りの美しさ、選ぶ楽しさも味わっていただきたいと思い、10種類のフレーバーをご用意しております。こだわりの食感を、一度堪能してみてください。

受け継がれる地域への思い「TOKONAMEプリン」

カレット・かどやは知多半島と共に成長してきました。ここで私たちは、地域が育んだ素材ともう一度向き合い、知多半島の魅力を再認識すべきだと考えています。「TOKONAMEプリン」は常滑の無調整飼料で育てられた「極み卵」と、高温殺菌製法で手間ひまかけてつくられた「常滑牛乳」を使用し、コクのある甘さで優しい味に仕上げています。是非一度、知多半島の自然の恵みをこのプリンを通して感じてみて下さい。

私たちが、心を込めてつくっています。

カレット・かどやのお菓子づくりは、創業から今日まで、一貫して職人一人ひとりの手仕事と情熱によって支えられてきました。その精神は一人の和菓子職人がこの地で小さなお店を構えた時から全く変わっていません。フランス菓子をお手本としたシンプルで美しい宝石の様なお菓子、誰に贈っても喜ばれる驚きと感動のあるギフト、知多半島の恩恵を受けてつくる、ここにしかない特別な味を目指して日々努力を重ねています。今の子供達が大人になった時、カレットのお菓子に「故郷の味」を感じてもらえるその日を待ち望みながら。